大人も悩む心の変化
私もそうですが、人生って悩みが尽きないですよね。
悩めるって言うことは何か変わろうとしていることであり、現状に抗っていることなので成長することにはとっても大切なことです。
心の変化で悩むのって、思春期だけではありません。
今日は、思秋期(中年期)の発達の特徴についてお話ししたいと思います。
中年期は、大体40代~60代くらい、エリクソンの発達段階では成人後期にあたります。
大人の分別ができ、仕事の面では働き盛りの時期です。
お子さんがいる方は、子どもが思春期に入ったころでしょうか。
仕事が安定し、家庭を持ち、一見安定して見える時期ですが、実は様々な心理的な問題を抱えやすい時期でもあります。
色んな事に向き合う時期です
〈中年期の心の変化〉
自己の在り方が根本から問い直される時期。思春期・青年期でいったんは確立したアイデンティティを、「これでよかったのだろうか」と、もう一度問い直す時期です。
自己の在り方が根本から問い直される時期。思春期・青年期でいったんは確立したアイデンティティを、「これでよかったのだろうか」と、もう一度問い直す時期です。
体の衰えや、体調の変化を感じる時期です。女性では更年期を迎えます。
「人はいつかは死ぬ」ということを自覚し、死の側から自分の余命を考えるようになってきます。死への不安を感じるようになり、余計に「自分の人生はこれでよかったのか」という思いが強くなります。
仕事をある程度こなしてきたことで、「自分にできるのはこの程度だ」と、仕事での自分の限界を感じることもあります。
子どもの思春期と重なると、自分自身の悩みと、子どもへの対応での悩みで、かなり心理的に追い込まれてしまうかもしれません。子どもが親から自立していく中で、虚しさを感じるかもしれません。(空の巣症候群といいます)。
「教育心理学Ⅱ 発達と臨床援助の心理学」下山晴彦編 参考
「史上最強 図解 よくわかる発達心理学」 林洋一監修 参考
人生を豊かにするための、ステップアップ
大変な時期ではありますが、これを乗り越えることで、より満足感のある人生を送ることができます。
これらの悩みから逃げず、向き合うことが大切です。
将来に向けて、仕事や家庭でのあり方、人付き合いの仕方を修正し、アイデンティティを再度確立することで、納得した生き方ができるようになります。
ただ、心に何の準備もなく、このような問題にぶつかると、戸惑いも大きいと思います。
人生の折り返し地点(中年期)で、このような問題が起こりやすい、ということを知っておくことが大切だと思います。
体の変化、心の変化、家族、会社、地域社会などなど子供の頃より、目を向ける所も多いでしょうが、逃げずにしっかりと考えることで、必ず道は開けます。
今回のお話で、発達に関してはおしまいです。
次回からは認知、理解力についてお話します。
コメント